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2022.11.02

約41年間の歩みNO.32

もう一つのムービーは新人営業教材です。

生命保険販売には販売プロセスがあり、人間の購入心理に沿って形成されて

います。

ベテランの営業マン(ウーマン)にはこのプロセスを瞬時にグルっと回して

成果を挙げている方も多くいます。

ですが新人はこのプロセスの一つ一つの目的を丁寧に理解してもらう事が必

要ですし、またどのような態度や表情や言葉で質問したり答えたりするのが

効果的か映像でイメージを掴んでいただきたくて制作しました。

出演者をどうしようかと悩みましたが実際の営業担当者ですと営業時間を割

いてもらうことになりますし、何かの事情で退職となった場合も考えて外部

の方にお願いすることにしました。

となると・・・出演料もかかりますし演技力も必要です。

色々考え、何と私は長男に新人営業マン役を依頼することにしたのです。

彼は当時東京で役者を志し修行を積んでいました。

大学卒業後は不動産会社で働いていましたが某テレビ番組の「〇〇〇過ぎて

伝わらないものまね選手権」に出演したところ準優勝となり、そこからプロ

に転向することを決心していたのです。

私が膨大なプロットやスクリプトを書き業者の方が脚本に仕立てて下さり、

絵コンテでイメージを描いてくれました。

それを彼は短期間でセリフを頭に入れ、3日間の撮影に睡眠時間約2時間で

耐え凌ぎ、殆ど数回のテイクで撮影を完了することが出来たのです。

この時ばかりは我が息子でありながら深く感心してしまいました。

ギャラについて会社には一切請求せず、実績だけをいただきました。

勿論、母親としては自腹で彼のスーツを新調し成果に見合うだけの謝礼はし

たつもりです。

ただ、それ以上に豊かな経験をさせてもらったと感じています。

2022.11.01

約41年間の歩みNO.31

2年目は同じ営業教育部でしたが新人担当となりました。

私にとって一番大きな出来事は新人教育テキストの改定から動画コンテンツの

導入など全国のトレーナーと連携して新しい物を創り上げることができました。

会社のビジョンや研修の考え方などを共有し試行錯誤した経験は私の財産です。

制作にあたって誠意をもって尽力してくれた業者の皆様にも心から感謝してい

ます。

特に商品研修動画につきましては10商品全種類を何度も商品部からダメ出しを

受けて修正を重ねることになり大変ご迷惑をおかけしました。

それでも出来上がった動画を全国の新人が視聴してくれるようになり、トレー

ナーの負担が少しは軽くなったのではないかと思っています。

動画と言えば忘れてはいけない動画が2つあります。

1つは全国の営業担当者向けのショートムービーで他グループの方々で構成し

ていたプロジェクトの作品です。

それは家族を守る生命保険の必要性を謳ったムービーでした。

俳優の卵の方々に実際にオーディションに参加してもらい出演者を選びました。

ムービーそのものは15分ほどでしたが撮影は3日かかったと記憶しています。

一般家庭での撮影だったり病院で入院している状況での撮影だったり様々な場

面での撮影を妥協無く撮り続けました。

私はこの時初めて映画の世界を垣間見て衝撃を受けたのでした。

苦労を共にした想い出の作品として出演した俳優の方々も今でも大切に思って

いてくれているようです。

2022.10.31

約41年間の歩みNO.30

初めての東京ライフはとても新鮮でした。

部屋は1LKで一人暮らしには充分な広さでした。

キッチンが広くて鮭も捌けるほどのシンクの大きさがありましたが

残念ながらお料理をゆっくり作る時間は持てなかった?持たなかっ

た?です。それでも埼玉の姉や長男が遊びに来てくれた時には腕に

よりをかけてお料理を作っていました。

勤務地は代々木のクイントビルだったので千歳烏山駅から京王線で

13分という距離。

いつも車窓から街並みを眺めているとアッと言う間に到着。

1年目はユニットマネージャー担当として研修をしたりデータを作

成して配信したりしました。

その他には他グループの方とプロジェクトを組んでロープレコンテ

ストを企画開催しました。

全国の拠点でロープレ文化が定着することを推進するためにチーム

で何度も話し合いました。

拠点大会、地区本部大会、全国大会と勝ち抜いて来た出場者を全国

大会で迎え最高のパフォーマンスを発揮してもらえるよう準備を整

えました。

1年目の会場は烏山区民会館、2年目はカナダ大使館で開催するこ

とができました。

大きなステージにテーブルとイスを用意し、お客様宅で商談してい

る様子を披露していただくのです。

毎年テーマを変えて各拠点の創意工夫を競います。

応援のメッセージビデオもとても秀逸なものばかりでした。

このロープレコンテストは5年間継続することができ、私の本社で

の大切な想い出です。

当日の私の役割は司会だったので出場者の方々と一番近くで接する

ことができました。

緊張と期待に包まれたエネルギーがステージ上に渦巻いていました。

2022.10.30

約41年間の歩みNO.29

イベント企画などの活動を評価してもらい社長賞をいただくことになりました。

六本木ヒルズで開催された記念パーティーに当時東京で就職していた長男と二人

で出席しました。

色々な部門で選ばれた方が家族を同伴し出席していました。

素晴らしい方々と素晴らしい料理が歓迎してくれました。

長男がスピーチで私のプライベートを暴露したりして恥ずかしい思いもしました

が、それだけ大人になったのだな、と感慨深かったです。

そして、その年の秋に東京本社への異動のオファーがあったのです。

流石に北海道から離れることについては多少の躊躇はありました。

ですが長男が東京で就職していたこと、三番目の姉が24歳で結婚してから埼玉

にずっと住んでいたことなども決めてになりました。

何よりも女性初のマネージャーとして営業教育部に配属になったことが嬉しかっ

たので私の想いを家族に伝え了解を得る事ができました。

本社に行くことは私の究極の願いでした。

「心に描いた夢は必ず実現する」を信じて来たことが実った出来事でした。

翌年1月に世田谷区烏山に引っ越し、私の東京ライフがスタートしたのです。

2022.10.29

約41年間の歩みNO.28

最終的には3つの営業所が2つの営業所になりました。

一番人数の少なかった私の営業所は半数づつ振り分けられたのです。

最後まで全員一緒にと願いましたが叶いませんでした。

私の業務は片方の営業所に入社する新人営業マン(ウーマン)の育成

でした。ユニットマネージャーは3名だったと記憶しています。

この頃一番記憶に残っているのは見込み客発見の一環でイベントを企

画し実行したことです。イベントと言っても全てを自分で企画したの

ではありません。市などで企画しているイベントを紹介してもらって

参加する形でした。

例えば、子供が自由に参加できる遊び場を各企業が提供するイベント

です。

私たちはお祭りをテーマにヨーヨー釣りなどの出店を出しました。

また、先に書いてもらっていた似顔絵をブースに展示したり、会社で

所有しているビーバーの着ぐるみを着たりして楽しんでもらいました。

また、アンケートを書いてもらって抽選もしました。

その他には市のマラソン大会にブースを出しました。

マッサージ店とタイアップしてランナーのケアをしてもらい喜んでも

らいました。

色々やってみましたが見込み客が増えたかといえばなかなか難しかっ

たというのが本音です。ですが、知名度アップには大きな貢献をした

と自負しています。

ごく限られた予算内でのチャレンジでしたが営業の方々と一緒にでき

たことがとても意味のあることでした。

提案を受け入れてくれた上長に心から感謝しています。