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2024年10月

2024.10.29

モチベーションとチームワークを向上させるために必要なこととは?

先日ある組合のご依頼で「モチベーションとチームワーク」をテーマに90分の研修会を担当させていただきました。
人数は50名くらいとのことでしたので色々考えた結果、ワークを中心とした研修会にしようと決めて準備を進めていきました。
最初はヘリウムリングやペーパータワーゲームなどを考えていましたが何と会場の関係で机なしパイプ椅子だけ並べるとのことでした。
この段階でペーパータワーゲームは難しいと判断し、ヘリウムリングも会場の広さを考えると厳しいと判断しました。
そうなると小道具を使わないものしかありません。
そこで思いついたのが無人島サバイバルシナリオでした。
全体の構成はアイスブレークでGood and New(実際はその前にお願いゲームを実施して場を温めましたが・・・)
次に無人島サバイバルシナリオ、最後にプラスシェアでまとめました。
Good and Newも会場の関係でお隣同士のペアないしは3名で実施していただきました。
受講者の発表などはしないという依頼を受けていましたので最初はどうなるのか多少不安がありました。
ところがその不安は杞憂に終わりました。皆さんがとても熱心に24時間以内の嬉しかったことや良かったことや新しい発見を伝え合っていたのです。しかも皆さん、素敵な笑顔でワイワイと笑いながらお話していました。
次の無人島サバイバルシナリオでも同じペアないし3名で実施していただきました。南太平洋の無人島に漂着し救助がくるまでどのくらいかかるかわからない設定です。この島で生き残るために持ち込むことができるアイテムを10個のうち5個だけ選ぶとしたら何を選ぶかというものです。まずは個人で選んで理由も考えてもらいました。そしてチームで話し合って最終的に5つのアイテムを決定するということです。当然各自が選んだものは違いがでてくると思いますので意見が分かれます。そこをどういう論理でお互いの合意を形成していくか議論を促進して行くのです。
本来はここで各チームに発表していただくのですが発表はなしとのことでしたのですぐに模範解答をお伝えしようとも思いましたが、
フッと目が合った一番奥の方なら答えていただけそうだと判断してマイクを片手に歩み寄りその場で発表をお願いしました。
快く応じていただけて他の皆さんにも参考になったと思います。その上で模範解答をお伝えし最後に振り返りとしてチームでの意思決定プロセスについて、コミュニケーションや協力がうまく行った点、改善すべき点などをディスカッションしていただきました。
そして研修会の最後にはポジティブな気持ちが広がるという意味でプラスシェアというお互いの良いところをシェアするというワークをしました。皆さん少し恥ずかしそうにお互いに感じた「いいな~、凄いな~、真似したいな~」と思ったところを伝え合っていて、その様子を拝見していた私まで温かい気持ちになりました。
このような研修会を単発ではなく継続的に、そして多くの企業やコミュニティで実施したいと感じました。
このような機会をいただけて感謝です。

2024.10.22

キャリアカウンセリング

人のお役に立てていると実感できることは幸せなことだと感じます。
3年半前に41年勤めた会社を辞めて個人事業主になろうと決めた時、キャリアコンサルタントになろうと即断しました。
今では1対1のキャリアカウンセリングは延1000人を超えました。
そして今日、お世話になっている職業訓練校の先生からメールでお知らせが来ました。
「カウンセリングを受けて生徒の大多数が、身が引き締まる思いになりましたと言っていました。(因みにあの〇〇さんが就職を決めました!)
ひとえに長谷川先生の指導のお陰です。ありがとうございました。」と書かれていました。
何て嬉しい言葉なんでしょう。
こちらこそ、身が引き締まる思いです。
一人ひとりに寄り添って質問を投げかけながらじっくり傾聴することは変わらないけれどキャリアコンサルタントになった当初から考えると私も随分変わりました。
当初は傾聴を重視し情報提供はあまり重視していなかったと思います。
ですが今は受講生に必要と思われる情報提供を積極的にするようにしています。
勿論受講生の考えを引き出しながらですが・・・
時には厳しいことも敢えて言うようにもしています。
それは受講生に幸せな再就職をしてほしいから。
同じ失敗を繰り返してほしくないから。
この想いは職業訓練校でのキャリアカウンセリングだけではありません。
企業や官公庁でのセルフキャリアドックにおけるキャリアカウンセリングでも同様です。
相手の中にしか答えはないですが情報が不足していれば答えたくても答えられないのです。
そんなことに今更ながらに気付き始めました。
一人でも多くの方が幸せな職業人生を送れますように願わずにはいられません。

2024.10.15

悩まない人の考え方

ここ最近なかなか単行本を読むことができなかったのですがキャリアコンサルタント仲間のサクラさんからの推薦本を2冊紹介していただきました。
今日のタイトルはまさにそのうちの1冊の単行本のタイトルです。
この単行本の著者は「北の達人コーポレーション」代表取締役社長の木下勝寿さんです。
冒頭の部分だけでもご紹介しましょう。
私はこの書籍を一気に読み進め唸ってしまいました。
「考え方で結果は変わる」というのが私の口癖ですがなんとも上っ面な考え方でした。
眼から鱗とはこのことでした。
  ↓


「何も考えていないバカ」ではなく、「悩みから自由な賢人」になりたい人へ

世の中には、悩みがなさそうな人がいる。
いつも明るくハツラツとしていて、
何があってもずっとポジティブ。
手ひどい失敗をしてもへっちゃらで、
何度でも壁にぶつかっていく。
彼らは「悩める人」にこう言う。
「ウジウジ考え込んでいないで、
まず行動すればいいんだよ」

それって本当だろうか?
たしかに私たちは、悩みに時間を奪われたくない。
できることなら、「悩まない人」になりたい。
けれども、私たちは
「何も考えていないバカ」
になりたいわけでもないのだ。
根拠なきポジティブは、
ただの現実逃避だ。
彼らは悩みから目を背けて、
問題にフタをしているにすぎない。

考えることを放棄して、
「前向きな自分」を
でっち上げるのはやめにしよう。
むしろ、
「きちんと考えること」
こそが、
悩みから自由になるカギなのだ。

しかし、同じ物事を考えているのに
「悩んでしまう人」と
「悩まない人」
がいるのは、なぜだろう?
その違いは「考え方」にある。

真の「悩まない人」は、
ふつうの人とは異なる
独自の「思考プロセス」
を踏んでいるのだ。
逆に言えば、
「悩む人」と
「悩まない人」の違いは
考え方にしかない。
悩む人のほうが、
悩みのタネが多いわけではないし、
「悩まない人」のほうが、
トラブルが少ないわけでもない。
違っているのは、
物事をどう考えるかだけ。

「考え方」を変えさえすれば、
だれでも「悩まない人」に
なれるのだ。

「どうしてあんなことで
悩んでいたんだろう・・・」
人生を振り返ってみたとき、
そう感じた経験が一度でもあるだろうか?
答えがYESなら、
ぜひこの先のページを読み進めてほしい。
その人は間違いなく
「悩まない人の考え方」の素質があり、
その一部を
すでに実践できているから。

大切な心のリソースを
悩みに割くのはもうやめにしよう。

余計なモヤモヤに煩わされない
すがすがしい自分を取り戻そう。

2024.10.08

講師勉強会

今日は講師としてのオンライン勉強会に参加しました。
現在の日本には多くの課題があります。
少子高齢化、労働力不足も大きな課題ですね。
2020年に始まったコロナ禍を経て講師としての役割は以前よりも大きくなったようです。
そして、国策として研修ニーズは更に高まっているようです。
特に関心度が高いキーワードは・・・
・ジョブクラフティング⇒従業員が自分の仕事を主体的に再定義し、やりがいや満足感を高める手法です。

 1.作業クラフティング:仕事のやり方を工夫し、内容を充実させる。

 2.人間関係クラフティング:仕事で関わり人とのコミュニケーションを改善し良好な人間関係を築く。

 3.認知クラフティング:仕事の捉え方や考え方を変え、やりがいを見出す。

・シニアの活用

 何と重要と回答した企業が7割! 5001人以上の企業では8割が重要と回答!

・リスキリング

・AI人材の育成

・「エンゲージメント」への注目度

・キャリア自律

やっとシニアに明かりがともって来たことが何より嬉しいと感じています。

何年も前から私が注目していたことです。(でも殆どの人が軽視していました。)
労働力不足はシニアを更に活用することで補えるとず~っと思っていました。
確かなスキルと知恵と経験は企業の宝です。
その宝を大切にできる企業こそ若い人たちも育って行くと確信しています。
育成とは何かを教え込むことだけではないと考えています。

さあ、私にできること、やりたいことを加速させよう!
企業に求められる研修講師になるために・・・

2024.10.01

キャリアコンサルティング

9月も終わり今日から10月がスタートしました。

現在の札幌の気温は20℃です。すっかり秋めいてきました。

さて、9月は新しいチャレンジがありました。

セルフキャリアドックというキャリアコンサルタントが実施する企業向けの支援です。

具体的には課題の抽出をし、その課題に必要な集合研修をし、個別にキャリアコンサルティングを実施します。

私は今回このキャリアコンサルティングのところだけ15名の管理職を担当しました。

建設業ということもあり男性の管理職ばかりでしたがとても充実した時間を共有できたと思います。

多くの職場でコミュニケーション不足が問題になっていますがこの職場でも課題とされていました。

評価面談はしていても1on1でのキャリア面談は全くしていないようでした。

そもそも1on1で何を話したら良いのかわからないという大きな問題があります。

また、信頼関係を築いて行く術がないという問題もあります。

今回は管理職の方々に部下のキャリア面談に参考にしていただくための予行演習のような位置づけだったようです。

私自身もとても勉強になりました。

40代~70代までの男性管理職の生の声を聴くことができました。

いつの時代も管理職は苦しい立場だと感じましたが、一方で殆どの皆さまが遣り甲斐と愛社精神をもって仕事に取り組んでいることも感じました。

改めて感じたのは長い期間で育まれてきた習慣は簡単には変えられないということです。

本格的に1on1の文化を定着させて行くには継続的なキャリアコンサルティングと研修が必要です。

その時々に失敗もあるかもしれません。ですが人は失敗からも学ぶものです。そのときにサポートする役割もキャリアコンサルタントでありたいと思っています。

今後このような企業との関りを増やして行けるよう情報を発信して行こうと思っています。