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2022.11.08
約41年間の歩みNO.38
東京ライフ3年目に入ったある日、会社のトイレで異変を感じました。
実は札幌勤務の時にも同じ経験をしていたのです。
出張で旭川営業所に行き朝礼後鼻血が止まらなくなりトイレに籠りました。
かなりの時間止血を試みましたが止まらず、タクシーで病院に行って診ても
らい点滴で様子をみることに・・・
やっと少し落ち着きました。
先生から札幌に帰るなら今のうちに帰った方が良いと言われ、JRに乗って札
幌へ。
部屋に着いた私は先生の言う通りに大人しくベッドに横たわり身体を休めま
した。
夜中になってお腹が空いた私は起き上がろうとしたその瞬間・・・
大量の喀血をしてしまったのです。
吐血ではなく喀血。
つまり胃からではなく肺からの出血でした。
とんでもなく出る血を見て自分の身体が自分のものではないような不思議な
感覚になったのを昨日のことのように覚えています。
だんだん息ができなくなり歩くのもやっとの状態になり命の危険を感じた私
は人生で初めて救急車を呼びました。
救急車が到着するまでの時間は途方もなく長く感じられました。
やっと到着した救急隊員に抱きかかえられ救急病院へ。
コロナ禍にある今だったら救急病院での受け入れも困難だったと思います。
それでも何件か断られながらも大きな病院で受け入れてもらえました。
病棟に入る前の待機室のベッドの上に横たわる私にいきなり現実が・・・
看護師長が「長谷川さん、入院になりますが個室と大部屋とどちらが良いで
すか?」・・・
最初は何を質問されているのか呑み込めずキョトンとしてしまいました。
業を煮やした看護師長は再度「個室は差額ベット代がかかりますが大部屋は
かかりません。どうします?」
やっと理解できた私は次の瞬間「差額ベットだといくらですか?」と訊いて
いました。
この時もずっとベットの上で横になりながら。
そして貧血で真っ青になりながら・・・
現実は厳しいとこの時も思い知らされたのでした。